将来の地価予想(リセールバリュー)

リセールバリューとは、新築マンション価格とその後の築10年の中古マンション価格を比較した指標で、100を上回れば、築10年の中古を売った場合に10年前の新築価格を上回り、売却差益が出ることになる。
100を下回れば、築10年の中古を売った場合に10年前の新築価格を下回り、売却差損が出ることになる。 通常は、中古になれば、中古価格となるために下落し、リセールバリューは100を下回ることが多い。ただし、資産価値が高まれば、中古価格であっても、新築価格を上回り、リセールバリューは100を上回ります。
なぜ、築10年の中古が根拠になるのかといえば、10年経過すれば、それぞれのマンションの魅力よりも、その地域本来の魅力が見えてくるからです。
例えば、2014年のリセールバリューが「133.6」と高い値を示すのは、東日本旅客鉄道JR東日本)山手線の「品川駅」です。中古でも売却差益が出る可能性が高い。なお、2年前の2012年のリセールバリューは「88.5」で売却差損が出かねなかったが、駅周辺再開発とリニア中央新幹線の具体化で、エリアの魅力が高まっている。総じて、リセールバリューが100を上回るのは、東京都心6区(千代田区中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)と、その他人気エリア(JR中央線吉祥寺駅など)になる。
一方で、2014年のリセールバリューが「82.8」と低くなっているのは、JR総武線の「幕張本郷駅」だ。2012年のリセールバリュー「95.9」から「13.7%減」となっている。マンション乱立のうえ、東日本大震災時には液状化現象に見舞われた物件もあり、不動産関係者の間でも今後を懸念しているエリアだ。不動産選びの参考になるでしょう。





土地家屋調査士が兼業する不動産会社・ヤマダエステート株式会社