行政の怠慢

東京都が来年2016年11月に開場を予定している豊洲新市場。中央区築地市場江東区豊洲へ移転する計画だが、移転予定地が東京ガスの工場跡地であることから、環境基準をはるかに超える汚染物質が見つかっている。環境学者からも「日本最大級の汚染地帯」と指摘する声が聞かれている。
築地市場移転による豊洲新市場計画に反対するシンポジウムが2015年6月23日、明治大学駿河台キャンパスで開かれ、この問題に詳しい有識者らが、豊洲新市場計画の数々の問題を指摘した。
一級建築士の水谷和子氏は、自身が調査した結果から、都が法律で定められている「帯水層底面調査」を実施していなかった実態を暴露。都は、土壌汚染対策工事は終了したと発表していたが、333もの区画で未実施だったことが発覚し、そのうちの69区画では、調査が未実施であるにも関わらず、汚染対策が完了したことになっていた事実を明かした。

行政は監督する側なのだから、自らを厳しく律しなければ治世を守ることができない。




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